サザエさんのアニメが放送開始してから約50年間もの間スポンサーとして作品を支えてきた東芝が、降板することになりました。
そうして東芝の代わりとして新しくスポンサーとなるのが「Amazonジャパン」「西松屋チェーン」「大和ハウス工業」の3社です。
スポンサーになると言うことで作中にもある程度の企業商品や企業サービスが登場するとは思います。
ベビー用品を扱う西松屋と住宅事業を扱う大和ハウス工業はサザエさんとの世界観(?)ともマッチしていて納得なのですが、Amazonがサザエさんの世界に参入してくるのは意外と言うか、想像がつかないですね。
そこでAmazonがサザエさんの世界にどう干渉して来るのか予想してみました。
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Twitterでの反応
https://twitter.com/hamasama75/status/958337336630104064
この記事を書こうと思い立ったのも、こちらのツイートがタイムラインに流れてきたからです。
買い物しようと街まで出かけたが
財布を忘れて 愉快なサザエさん
という日本国民であれば大多数が口ずさめるこの歌詞とAmazonが展開するサービスとを掛け合わしたツイートです。
Amazonパントリーと言うのは知らない方も多いかもしれませんが、食品や日用品といった日頃から消費するものを配達してくれるAmazonプライム会員向けのサービスです。
三河屋さんは時代に対応しなければならない
「ちわぁ〜っす、三河屋で〜す」
サザエさんの世界において、以上の掛け声と共に磯野家に酒類や醤油、味噌などを配達してくれる三河屋のサブちゃん。
三河屋というのは何も「三河さんという人が開業した店」ではなく、酒、味噌、醤油など醸造されたものを取り扱う小売店の一般的な屋号のことであり、扱う商品の幅は決して広いとは言えません。
この三河屋が多く開業されていたのは江戸時代から昭和期の頃であり、コンビニが増えるとその人気に押され、閉業するところかフランチャイズ化としてコンビニに転業するところが大半となり、三河屋はほとんど見かけることがなくなりました。
そんな現在でも昔のスタイルで営業を貫き通すサブちゃんの勤務する三河屋の姿勢は素晴らしいとは言えど、時代の波に取り残されているのは間違い無いです。
サザエさんの中では度々、携帯電話やデジカメなども登場しているため、サザエさん世界の中で時間は進んでいないとする指摘はナンセンスであるということを先に明言しておきます。
時代に対応するためには
コンビニに転業することによって生き延びた三河屋が多いと述べましたが、それでは生温いです。
今や家にいながら簡単に商品を注文でき、即日配送も可能なAmazonこそ模倣すべき存在です。
そこで僕が三河屋に提案するのが
- インターネットもしく電話による受注システムの構築
- Amazon Dash Buttonに準ずるものの開発
- 取扱商品幅の拡大
の3点です。
インターネットもしく電話による受注システムの構築
磯野家が三河屋に対してどのような手順にして配達商品を決めているのかは定かではありませんが、恐らくは定期購入か配達時に次回の注文をしているかのいずれかでしょう。
別に全国やグローバルに展開するまでの必要性は無いと思うので大規模なネットワークシステムの構築なんてものは手間と費用が割りに合わないとは思いますが、電話による受注システムなんてものは電話一本さえあれば出来るので、ぜひ実施していただきたいですね。
Amazon Dash Buttonに準ずるものの開発
Amazon Dash Buttonとは、ワンプッシュで特定の商品を注文できるという便利な代物です。
これがあれば磯野家は欲しい時に簡単に注文することができますし、二人で回している三河屋も不在時に注文を受けることができます。
しかし、このボタンはあくまでインターネット上のシステムが基幹となっていますので、上の項目でもその基幹となるもの自体を否定したのでこちらも必然的にナシとなります。
取扱商品幅の拡大
コンビニのようにあらゆる雑多な商品を扱うようにすれば、磯野家という大家族・大きな顧客を逃すこともなく更なる収益が見込めます。
しかしそうなってくると問題になるのが在庫の問題です。
三河屋というのがもともと醸造された商品を取り扱うという性質上、例え売れ残ったとしても売り切れないで廃棄するリスクが少なくなっています。
しかし多くの商品を扱うということはそれだけ在庫管理に気をつけないといけなくなり、より多くの客を対象にして商売をしていかなければリスクとリターンのバランスが取れません。
そう考えると三河屋として商品幅を広げるのは効率が悪いと言わざるを得ず、多くの三河屋たちのようにコンビニのフランチャイズ店として生きていくのがいいのかもしれません。
結局、どうすればいいのか
僕が思いついた3つの提案は全て、僕自身によって却下されてしまいました。
結局のところ、先人たちの経験こそが正解であり、小手先の誤魔化しでは三河屋は廃業へと追いやられ、サブちゃんも職を失い、青森の田舎へと帰ることになってしまいます。
そこで結論として、三河屋さんはどこか大手のコンビニにフランチャイズ化してもらい、サザエさんはAmazonの宅配サービスを利用するのが一番でしょう。