思想・考察

ルールを守らない人間が他人にはルールを強要する地獄絵図

聖書にキリストについて書かれた有名な「罪のない者だけが石を投げなさい」という話がある。

罪人の女を罰しよう捉えた律法学者やファリサイ派(ユダヤ教の一党派)の人々がイエスにこう語ります。

「こいつは姦淫の場で捕まえられた。こういう女は石で打ち殺せとモーセは律法の中で言いましたが、どう思いますか?」

それを聞いたイエスが言ったセリフが「罪のない者だけが石を投げなさい」です。

新約聖書の中でイエスにこう言われた人々は皆、帰っていったという。

まぁ正確に言うと少し違うのですが、だいたいこんな感じです。

 

他人を裁けるのは、裁かれる要素のない人間であるべきですよね。

無論、現代の弁護士が過去に罪を犯したことが全くないのかと問われると、小さなものも含めるとその可能性は低いと思います。

しかし少なくとも現段階で見える形で犯している以上、そこに断罪する側に立つために必要な正義はありません。

 

なぜ急にこんな話を始めたかと言いますと、前回の記事でツイートを載せた人物のアイコンイラストを描いた人から連絡が来て「掲載をやめてくれ」と言われました。

そしてその人のツイートを見てみると、明らかに僕へ対する誹謗中傷があったんですね。

確かにこちらが無断転載(とは言ってもそもそも引用として認められる範囲でしか使っていないので著作権には引っかからないと思いますが)をしたのは倫理的な問題として良くない事だと思いますが、相手がしているのは名誉毀損罪・侮辱罪に当たるので法律的な問題があります。

そこでこちらも譲歩して「そちらが二度と侮辱しない場合に限って、画像の掲載を取りやめる」と言ったんですが何て言われたと思いますか?

うーん、ただの「約束が守られる限りはこちらも守る」という意見を恐喝行為だと勘違いされてしまいました。

恐喝罪の客体は「財物」「財産上の利益」と決まっているのですが、この場合の客体は何になるんでしょう。

更にフォローしてないのに定期的にツイートを見る行為もストーカー行為に該当するらしいです。

僕は著名人などのツイートだけを見たいときに見れるようにフォローせずに非公開リストを作っているのですが、知らないうちにストーカーになってたようです。

いやぁ、恐喝行為だのストーカー行為だの、あまり知らないのに雰囲気だけで使うのは痛々しいのでやめてほしいところです。

現代社会では「知らなかった」だけで済まされない慣行やルール、法律などが多いですから無知は罪です。

 

聖書においてキリストに言われて投石をやめたのは自らの罪を知る者でした。

現代の中で投石を続ける彼らは、ルールが分からないために自らの罪を知らない無知な人間でしかないのです。

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