1月27日20:00から行われた#コンパスニュースで、ギルティギアコラボが新ヒーローと新カードを追加して二度目の復刻をすると発表されました。
新しく追加されることとなったカイ=キスク、原作でも雷の法術を扱うのでこの付与された「スタン無効化」というアビリティは設定準拠された良い仕様だとは思いましたが、コンパス界隈にてちょっとした波紋を呼びました。
実装まで後3日、それまでに徹底的にこの新キャラの性能を分析・解析して今後来るであろう環境の変遷を予想していきたいと思います。
「スタン無効化」というアビリティについて
リゼロコラボにて全員に配布されたエミリアと噛み合うという理由で多く採用されていたアバカンですが、先日に行われたルチアーノの遠距離モーション速度の上方修正によって更にアバカンをアリーナで見かけることも多くなり、まさに現在はスタン環境と言えるでしょう。
そんな環境に一石を投じる為に追加される新しい要素が「スタン無効化」かと思われます。
これまではガードなしでダメージの入る通常攻撃や通常攻撃カードを軸とし、「スタン」「ダメカ」「ガーブレ」という3すくみで環境のバランスを取りつつ、貫通が少しだけずれた立ち位置にいるといった感じでした。
しかし、遠距離モーションが早いルチアーノやエミリア、ソルを中心にアバカンが高く採用され、スプリンターやタンクにもエレドールや号令などの周スタンが採用される機会が多い。
特にエミリアが配布キャラということもあって前回のコンパスレポートでは圧倒的な使用率を誇っており、リゼロコラボを境にスタンが急速に蔓延った気がします。
そんな環境においてスタン無効化キャラの投入が与える影響とは一体何なのか。
まず、新キャラ実装直後というのは必ずと言って良いほど、その新キャラでアリーナは溢れます。
カイ=キスクとて例外ではないでしょう、アリーナはイリュリア連王国連王に支配されてしまいます。
そうなると予想されるのが「カイが多いんだからスタンを抜こう」という思考ではなく「オレもカイで行こう」という思考です。
そこでひとまず、カイが組みえるであろうデッキについて考察します。
カイ=キスクのデッキ考察
ステータス倍率が1.45/0.8/0.85と攻撃力は高いけれども耐久面がかなり柔めです。
同じくギルティギアキャラのソル=バッドガイのステータスが1.4/0.75/0.9ですので、ソルより少し攻撃力が高く、少し体力が低い感じですね。
しかし動画を見た感じですと通常攻撃がそこまで早いというわけでもなく、足もめちゃくちゃ早いというわけではないので通常攻撃主体で戦うのは良くなさそうです。
カードの発生速度を見たところ、遠と連が優秀そうでした。
HAは溜めによる前方突進、牙突やGVと同じジャンルのものです。
ここまで見たら気付くと思うのですが、めちゃくちゃソルと似ていますね。
やはり自らの義父であるソルには意識せずとも似てしまうということでしょうか。
となると、ソルのデッキをそのまま流用してマジスクやクルエルダーを起点に連撃で仕留める型で完結しそうです。
こんな感じでしょうか?
全然関係ないですけど、そろそろマジスク2凸したいです。
クルエルダーを組み込んだように遠の発生速度も優秀なのでアバカンも選択肢としてはありなのですが、とりあえず実装直後の環境としてはカイだらけだと予想するので、アバカンは見送りました。
恐らくはフルカノやらガンナー型やら色々な形のカイが出てくるとは思いますが、結局は今のソルと同じような立ち位置で収まると思います。
さて、そろそろ話を戻しましょう。
登場により環境に与える影響
コンパスニュースを見て「別にスタン撃たなきゃいいだけじゃん、普通に雑魚でしょ」だなんて思った方は恐らく、レム初回実装時にも「対策できるから強くない」みたいなこと言ってたのと同じ層です。
確かに初期レムほどのぶっ壊れ感はないですが、そもそもスタンという現環境をメタれるスタン無効化というアビリティが弱いわけがありません。
もっとも、現環境に限っての話なのでスタンが廃れれば弱くなります。
が、数は減りども、最終的にはリゼロコラボ前あたりのスタン数で落ち着くと思っています。
カノーネなどのガードブレイクが初登場した際にも「別にガード張らなきゃよくね」なんて意見が出回りながらも、結局いまだに全天が人権扱いされてます(今はスタン流行りのためイェーガー優勢ですが)。
結局、カイ=キスク1人を意識してスタンを抜くということは、その他の2人に対して選択肢を1つ失っていることになります。
かと言ってスタンを積んで敵にカイが来れば、その1人に対しては完全に腐ることになります。
しかしまぁこれは、今でもガードなしの敵に対してカノーネが腐るなんてことはままありますので、カイのせいでスタンを見なくなるほど減るなんてことはないでしょう。
環境というのは常にメタで回っていますので、スタン無効化というアビリティを持つ新キャラの登場は、この環境メタを回す大事な役割だと思います。
よってカイ=キスクが登場することによって環境は
スタンの減少→イェーガーから全天への回帰→カノーネ増加→ダメカなし増加→スタン増加→イェーガー増加→スタンの減少→イェーガーから全天への回帰→〜…
と、これまでの停滞していたスタン環境を動かしてくれます。
まぁこれはあくまで机上の空論でありまして、実際にはカノーネが増加してからダメカなしがそこまで増えるとも思えないので、そのあたりで環境が安定するのかなぁと思います。
しかし、このカイの登場により変わるのは環境だけではありません。
このスタン無効化というアビリティにはある弊害が潜んでいます。
スタン無効化に潜む弊害
コンパスで勝つ上で一番必要なのは何でしょうか?
答えはスプリンターならPS、それ以外のロールだとデッキレベルです。
いくら上手かろうと札束の前には無力です、しかしスプリンターにはデッキレベルをひっくり返す力があります。
これまで我々非廃課金が廃課金様を倒すには、スタンorマジスクでワンチャンを狙っていくのが筋でした。
しかし、廃課金様がカイを使ってくるとスタンはアビリティで無効化され、有効な対策がマジスクのみになってしまいます。
そうなるとマジスクのみに頼ることになりますが、アバカンや号令などの遠距離や周囲に比べれば、近距離であるマジスクを避けるのはかなり容易です。
勿論、これまで通りフルカノなどの打ち上げでポータルから剥がしたりすることは可能ですが、キルを取ることは格段に難しくなるでしょう。
体力倍率が0.85倍なのでデッキレベルによってはフルカノワンパン圏内になりえますが、同ステ同士ならば弱点属性突かれなければギリギリワンパンされないかなぁってくらいのステータスです。
話が少々ずれましたが、スタン無効化によって被害を受けるのは廃課金様を相手取る他のユーザーであり、デッキレベルをひっくり返すワンチャンの機会パターンを1つ失うこととなります。
Twitterやコンパスなどで「カイとかどこが強いのw雑魚でしょw」みたいなこと言ってるのは大体廃課金様です。
彼らと僕らでは、見ている景色や見据えるべき相手が違うので鵜呑みにしないようにしましょう。
まとめ
カイの登場によって環境がどう変遷するかだとか、組まれるであろうデッキだとかを予想してきましたが、要約すると
- カイ=キスク(スタン無効化)の登場によってスタン環境は終わる
- それによって環境メタが回る
- 廃課金様を狩れるワンチャンが減る
といったところです。
正直、現在のスタンばかりの環境には嫌気が差していたのでその点に関しては嬉しいのですが、廃課金様にカイを使われるとこれまで以上に対処が難しくなりそうで、恐ろしいですね。
コンパス終わった、などと揶揄している輩が多くいましたが、今回はレムの件を踏まえると中々の良調整なのではないでしょうか。
おまけ カウンターカードについて
新しい効果「カウンター(返)」を持つカードが新しく実装されます。
効果はカードを切ってから4秒の間で一番最初に受けた攻撃を無効化して、近距離攻撃にてカウンターをするというものです。
林Pが生放送で「逢瀬にも有効だ」という発言をしたために「ルチアーノ完全に終わった」「林ふざけるな」などという意見がTwitterなどで多く見られましたが、お門違いもいい所です。
有効なのは最初の一撃のみなので、貼られても逢瀬前に通常一発当てれば済む話だし、発動無だからと逢瀬に合わせられたところで2発打ち込めばそれで終わりです。
ディーバやHSカウンターの方がよっぽど警戒すべきだし懸念すべき封じられ方だと思います。
メインはフルークやカノーネに対する返しとする運用となりそうですね。
状態異常攻撃を無効化できるか、というのが気になるところです。